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■ 超小型PC ECS LIVA と Ubuntu Studio で 高音質の音楽再生用PC 「ラジパソ」できました。 ■
ゼロスピンドルで完全無音・無振動 音楽再生パソコンECS LIVA B3 2G 32G with ubuntu studio

インテルの「NUC」を皮切りにGIGABYTEの「BRIX」、ASUSの「ViVo」、ZOTACの「ZBOX」、ECSの「LIVA」などWindowsをインストールできる超小型パソコンがブームで 、次々に新製品が発売されています。
特に「LIVA」はW118mmxD70mmxH56mmと、これらの中では一番小さく、お値段は税込で¥18K。他に必要なものはOSのみと大変懐に優しく、思わず衝動買いしてしまいそうな斬新な企画の商品です。
2014年4月末の発売でしたが、当初から品切れ状態が続いていたために、6月に入ってからようやく入手できました。
*(間もなくストレージ容量が二倍のホワイトバージョンが出るとのことで す(?_?)

ベアボーンとしての販売ですが、CPU やメモリー、ストレージはオンボードで搭載されているので、組立はM.2接続の無線関係のカードとアンテナを取り付けるだけの超簡単作業です。
スペックはSoCがBay Trail-M版のCeleron N2806、メモリ2GB、ストレージはeMMC32GBです。
性能的にはWindowsタブレットと同程度ですので、運用には割り切りが必要かと思います。 しかし、低スペック故にTDPは僅か4.5Wで、ヒートシンクのみのファンレス仕様です。
回転物が無い「ゼロスピンドル・完全無音・無振動」なので、さほどCPUやグラフィック能力を必要としない音楽再生用パソコンには打って付けです。

「LIVA」発売時のECS本社のWEBページでは、正式対応OSはWindows8.1の64bitで、「Windows 7 and Ubuntu will be available soon 」とのことでした。
音楽再生用パソコンのOSは、特にWindowsにこだわる必要はないと思いますし、何しろDSP版で¥12K位しますので、節約のためにも無料で使えるLinux系OSを使うことにしました。
Linux系OSは数多くありますが、中でもAV処理に特化し、Low Latencyが特徴のUbuntu Studioが音楽再生用パソコンにはピッタリのOSです。
インストールはUbuntu Studio14.04LTS-64bitのISOファイルとUNetbootinで作った「LiveUSBメモリ」で行いました。
詳しくは「Unetbootinの使用方法」で検索してください。

インストールの途中で、インストールするパッケージ を選択できますが、デフォルトでは全ての項目にチェックが入っています。そのままインストールを進めると音楽再生に関係のないソフトも多数インストールされます。 (使用目的により選択してください)
自分としてはストレージの容量が小さいので、左の画像のように全てチェックを外した状態でインストールしましたが、音楽再生に必要な基本的なソフトはインストールされるようですし、インストール完了後でもネット経由で追加できるようです。

「LIVA」のケース(筐体)はプラスチック製で、裏蓋を11カ所のツメで固定する方式です。
一旦蓋を閉じてしまうと、再び開ける際は破損するリスクがあります。 また、インストール中にヒートシンクを実際に指で触って発熱状況を確認したかったので、基板のままでインストールしました。
*(気休めでマウスパットを敷いていますが(@_@;)

Ubuntu Studioのディスクトップは 「シンプル&クール」で、素敵なデザインです。

USB DACは繋げば認識されますが、最初は内部オーディオ(オンボードオーディオ)の出力が優先になっているので、DACからは音が出ません。内部オーディオの出力をオフにする必要があります。
ディスクトップ 右上のスピーカーのマークをクリックし、「サウンド設定」から「設定タブ」の「内部オーディオ」側の「プロファイル」で「オフ」を選択します。これでDACから音が出ます。
「Audio Codec」側がUSB DACです。

左の画像はUbuntu Studio標準のオーディオプレーヤー「Audacious」でインターネットラジオを再生しているところです 。
雑誌「Stereo」付録のUSB DAC「LUXMAN LXU-OT2」も正常に認識されました。
「Audacious」でインターネットラジオを聴く方法は何通りかありますが、比較的簡単に聞ける方法を紹介します。 まずブラウザで「vTuner internet radio station list」 を表示し「Music」欄から音楽のジャンルを選択します。各ラジオ局が表示されるので、お好みの局を右クリックし、メニューから「 名前を付けてリンク先を保存」で適当な場所に保存します。デフォルトではダウンロードフォルダー内に保存されます。次に保存された「.m3u」ファイルを「Audacious」のプレイリスト部分にドラック して、お気に入りのラジオ局を集めたプレイリストを作ればOKです。

インストール中に問題はなかったし、発熱も思ったより少なかったので基板をケースに組み込み、裏蓋を閉めてしまいました。
ケースに入れても本当に小さいです。 この大きさでもデュアルディスプレイ対応なので 、HDMIポートに1920x1080、VGAポートに1366x768のディスプレイを繋いでのネットサーフィン等もサクサク行えました。もうデカくて重いパソコンは不要な時代なのかもしれません。
こんなに小さいとDACとかアンプとかと同居させたくなってしまいます。後は蓋を開けることがないように祈るだけです。

後ろの大きい方のパソコンは昔XP時代に「mini ITX」マザーで作った小型パソコンです。当時はその小ささに感激したものでしたが、今や「LIVA」と比べてしまうと巨大に見えてしまいます。
現在はOSを7に入れ替えて、ジュークボックスPCにしています。「Exact Audio Copy」でリッピングしたWAVファイルが200GB位入っていて 、「foobar2000」&「ASIO」でUSB DAC経由で再生しています。
このジュークボックスPCと比べると「LIVA」&「Audacious」の音質は 同じDACを使用しても「線が太く」感じます。鉛筆に例えればFとHB程度の差だと思いますが?

余っていた15インチのモニターに、3mm厚のグラス板でVESAマウントを作ってみました。丸穴は取ってのつもりです。持ち運びに大変便利です。
USBポートが二つしかないのでハブを繋いでいます。
USB DACはハブの蛸足接続でも音は出ますが、気分的には直接繋ぎたいです。*(ピンヘッダーでもよいので、もう一つ、出来ればもう二つ有れば★★★なのですが)
大きさで例えれば「mini ITX」マザーで作ったパソコンがジュークボックスPCで、極小の「LIVA」はラジオのようなPCです。 電源コネクタがmicroUSB形状の、5Vで2.1A以上の供給能力を持つモバイルバッテリー等でも動作が可能です。

LIVAとUbuntu Studioで高音質の「ラジパソ」できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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