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「Stereo」2012年8月号付録のスキャンスピークの10cmフルレンジユニット(10F/8422-03)です。本共で¥2,990円。
エンクロージャーの製作では「構造が単純で製作が容易。しかも充分な低音の量感が得られる」を目標にしました。
我家の部屋を見渡せば天井付近の壁にスペースがあります。土壁にクロスを貼った壁なので低域の反射がよさそうです。このスペースを有効活用し、さらにエンクロージャー自体でもバッフル効果が期待できるように、バッフル面積が大きい「薄型壁掛けタイプ」のバスレフ箱を製作することにしました。 |
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エンクロージャー図面はこちら |
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バッフル面積が大きいので端材全てを補強材として使用しました。バスレフダクトは取りあえずエンビ管VP30で長さ4cmを取り付け。(VP30の内径には35mmフイルムのプラスチックケースがぴったり入るので後の調整
のときに便利) |
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内部の様子です。
左右対称。内部も塗装しました。 |
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吸音材は厚めのフェルトを取りあえず背面側に。
(音出し後にユニット穴から増減を調整) |
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塗装はカシュー系の塗料を使用して拭き塗りで10回以上塗る予定です。色合いはMDFとはいえ木質感を出したいので「透」をベースに少量の「黒」と「朱」と「茶」を加え「テレピン油」でピチャピチャの状態に薄めて使用します。敢えて浸透し易いように薄めて
、十分に浸透させて乾燥後の強度を出したいと思います。
初めの10回くらいまでは刷毛でたっぷりと塗り、表面に残った分を布で拭き取る。(徐々に浸透しにくくなってくる)
仕上げの数回は塗料を染み込ませた布(毛羽立たないのでナイロンストッキングが良い)で拭き上げる。
乾きが遅いので1日1回塗りのペース。 |
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二回目の塗りの状態です。 |
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余った塗料は容器に入れて冷蔵庫で保存すれば翌日も使えます。(数日は持つ) |
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12回塗った状態。これで塗装完了としました。
「カシュー」や「うるし」は乾燥が非常に遅いので半年位経過しないと本来の強度が出ないと思います。また色味も三年位経過して本来の色に安定するようです。 |
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ユニット取り付けの際、初めは画像右側の0.5mm厚のパッキンを入れたが、フレームが樹脂製で三カ所留めなので変形による漏れが不安で、左側の2.5mm厚に変更し程々の力でネジ留めした。
(外した0.5mm厚のパッキンを見るとアタリは正常に出ていたので0.5mmでも良かったかもしれない) |
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バスレフダクト調整用のパイプ。
エンビ管VP30にフイルムケースを填込むと簡単に内径を2mm縮小できる。また、キャップを閉めたまま填めれば密閉箱になる。 |
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設置完了。
縦置き、横置き、自在に置けるのですが、見た目の安定感で横置きに決定。バスレフダクトは調整のことを考え下向きに設置。
スピーカーのネットは園芸用の鉢底ネットを10mmのスペーサーを噛ましてネジ留め。
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音は10cmとは思えない、感激するほどの豊かな低域の量感で「太く
、厚い」音が出ています。
*(これはエンクロージャーの形状とともに設置場所の効果が大きいと思います) |